わたしが化粧品を使わないわけ
先月のブログでバオバブオイルのお話をしたら、
ダイレクトメールやフェイスブックメッセージでたくさんのお問い合わせをいただき、
SNSの拡散力にひたすら驚きながら、やりとりをさせていただいていました
お会いしたこともない方々からお肌の悩みや普段のケア方法を伺って、
ときにはそれが人生相談や子育てあるある話に発展していったり・・・
お一人お一人のお顔やライフスタイルを想像しながら精油をブレンドする時間は、
この一ヶ月でわたしの一番のリラックスタイムになりました^^
ご愛用いただいている皆様、本当にありがとうございます
友人の助けを借りて、今週も無事に発送を完了いたしました!
それでは本題に・・・
Aisha Beaute(アイーシャボーテ)ではクレンジングをはじめ、化粧水、美容液、クリーム、マスク等、基礎化粧品の類を一切使用しません
ボディでもフェイシャルでも使うのはバオバブオイルと高品質の精油のみです
これはひとえにわたしの「化粧品では綺麗になれない」ことを痛感した経験から、です
実際にわたし自身も、今は上記のものをほとんど使いません
なんならファンデーションも、ここぞという時にしか使いません
(ここぞという時があまりないので、本当に出番が少ないのですが(苦笑))
仕事中もプライベートも、素肌でいることがほとんどです
自分の中で大きな、ある「改革」をしてから、素肌でも自信を持てる、
あ、いや、、そこそこ納得できる(声が小さくなった(笑))ようになったのです
とにかく、ファンデーションが手放せなかった以前のわたしからは想像もつかないような、
タフで安定した素肌を手に入れることができたのです
その経緯をお話しさせてください
わたしは美容専門学校を卒業して、20歳で五つ星ホテルの会員制スパにセラピストとして入社しました
当時は人を綺麗にすること以上に自分が綺麗になることへの飽くなき探究心から、
最新の美容の情報や高機能化粧品などが手に入る環境が
たまらなく嬉しかったことを覚えています
それまで使っていたドラッグストア系コスメから、高級スパ専用の一瓶3万円もするようなラインにシフトチェンジし、
なけなしのお給料の大半をつぎ込んで、「これで絶対キレイになる!」と信じてせっせと塗りこんでいました
わたしが勤めていたホテルのスパは、期間限定であらゆるコスメブランドとコラボレートしてプロモーションをしていたので、
スパ専売のお化粧品以外にも、超高級外資系コスメブランドのDやLなどの
定価では到底手が出ないような化粧品たちが身近にありました
「良いお化粧品は使えば使うほど綺麗になる」
「早くからエイジングケアをすれば肌は老化しない」
と信じて疑いませんでした
そんな「化粧品信仰」が強かったわたしは、販売している商品に絶大な信頼と愛着を持っていたので、
本当によく売れました(セールスの基本はその商品に心底惚れ込むことだと思います)
毎月の販売成績は大体トップだったので、それによって賞品としてまた大好きな化粧品を手に入れていました
「クレンジング後はダブル洗顔で徹底的に汚れを落とさなきゃ!」
「洗顔後は間髪入れず化粧水を浴びるようにつけなきゃ!」
「クリームで蓋をして水分の蒸発を防がなきゃ!」
「日焼け止めを塗らなきゃシミはできちゃう!」
「そしてそれらは高価であるほど効果的」
半ば強迫観念に近い思いで洗顔後は間髪入れずに化粧水、美容液、アイクリーム、ナイトクリーム・・・
と塗り込んでいましたし、ゲストにもそうするように喧伝してきました
さらに「紫外線は肌の大敵」という刷り込みもあったので、なるべく紫外線に当たらないよう、
日中の外出は極力控え、夕方以降に予定を詰め込む始末・・・
職場も窓ひとつない洞窟のようなスパでしたし、
止むを得ず日中に外出する際は日焼け止めと日傘とサングラスで完全防備
ダースベーダーみたいな黒い顔用サンバイザーを装着することもありました(笑)
要するに、肌を保護するために常に何かを皮膚表面に塗っていたわけです
なぜなら、それが正しいケアだと、美容学校でも、そのあと通った国際エステティシャンライセンスを取得するための学校でも
「皮膚理論」としてそう教わったからです
さらには化粧品メーカーから派遣されてくるセールストレーナーからも、口を揃えてそう言われてきたからです
なぜか?
彼らの仕事は少しでも多くの化粧品を消費者に使わせること、だからです
そして
化粧品が売れないと、この業界は成り立たないからです
もし
「クリームを塗らなくても肌は乾燥しない」
という【事実】が知れ渡ったら、クリームが売れなくなってしまう
「シミやシワの主たる原因は紫外線ではない」
という【事実】が知れ渡ったら、日焼け止めが売れなくなってしまう
「どんな高機能な美容液よりも、肌が持つ自家保湿因子の方が優れている」
という【事実】が知れ渡ったら、美容液が売れなくなってしまう
そんな紛れもない【事実】に気付きはじめたのは、30歳を過ぎたある日、鏡に映る自分を見た時です
つづく・・・