鬼も内、福も内
むか~し、むか~し
そのむかし
この日の元の国を治めていたのは、
決して争いはしないと 代々誓い続けてきた一族の長を中心とした
まさに、和を以て貴しとなす
そんな一族たちでした
そこへ 南の方からやってきた一族が、
『この島を俺たちに譲れ!さもなければ、血を見ることになるぞ!』
と脅したのです
実は 日の元の国を治めていた一族も
南の方からやって来た一族も
同じ血を引く同族でしたが、
南へ降った一族が
『俺たちも同じ血族なのだから、俺たちにもこの国を治める権利がある』
と言いはばかるのです
話し合いで収まるような相手でもなく、
この日の元の国を治めていた一族は、政権交代を受け入れたのでした
決して争いはしない誓い、
相手の血も 自分たちの血も 流すことのない苦渋の決断
それしか無かったのです
ただ いつの日か、この国をもう一度わたしたちに返してくれるようにと頼みました
南からやって来た一族は承諾しました
そして、
「いつになったら返してくれるか?」
と問えば、
『炒り豆から芽が出た時に』
と答えたのです
炒った豆から、芽が出る筈もないのです
それから 元々この国を治めていた一族は、日の陰、山の陰、森の奥へと追いやられ、
いつの日か彼らは「鬼」と呼ばれるようになりました
それから毎年、年の節目になると・・・
『鬼は外、福は内』
と叫んでは、
『ほーれ、まだ炒り豆からは芽が出ていないぞ、お前たちの番はまだだぞ』
と、鬼たちに炒り豆をぶつけて追い出すのでした
なぜ、節目の節分に行うのかと言えば、
新しい節目は流れが変わりやすいからです
なので、流れが変わらないようにと、この日に鬼を追い出します
そういった事を知っている鬼にまつわる一族や地域は現存しており、
この時期になると 「鬼も内、福も内」と叫ぶのです
しかし、全国の日本人のほとんどはそんな事を知らないので「鬼は外」と叫びます
凄い事なのです
日本中のほとんどがその言霊を発するのですから、まさにそれは、呪術なのです
そろそろ、争いよりも、和を以て貴しとなす一族に、
この日の元の国を返してもらっていい頃だと思います
我が家では毎年「鬼も内 福も内」と叫んでいます
鬼も福も、みんな仲良しが一番いいのです
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何年か前の節分の日にFacebookで目に入った
放つ言葉の重要性に はっとさせられた記事
船橋ひとはなさんという方の投稿のシェアです
善と悪の二元論から 個人の背景や可能性を慮ることができる多元論の世界へ…
子どもたちに伝えたい物語です