わたしが化粧品を使わないわけ2
セルフケアの鬼だったわたしは30歳を過ぎたある日、風呂上がりの、鏡の中の自分を見てふと思ったのです
「なにこのシミ・・・」
あれだけ紫外線を徹底的に避けて、美白美容液を一年中使ってきたのに、
頬に広がるシミは年々数と濃さを増していました
このとき次男を妊娠していたとはいえ、それは「くすみ」を通り越して「にごり」として感じられるほどでした
アイクリームを欠かさなかったのに、笑顔を作れば目尻には年相応の小じわ
何よりの悩みは、どんなに美容液やクリームを重ねても、時間が経つと乾燥してきてしまう超ドライスキン
冬場は化粧水がしみることさえありました
「なんだよ、たいして綺麗じゃないじゃん・・・」
わたしは落胆しました
「あんなにお金をかけたのに・・・今までの努力と投資は何だったんだろう・・・」
何も肌につける気が起きず、ボー然と鏡に映る素肌を見つめていると、間もなく肌が赤くなってきました
ヒリヒリしたかゆみも出てきます
あまりに化粧品を塗られ続けたわたしの肌は、化粧品なしではいられなくなっていたのです
「いつからこんな肌になっちゃったんだろう・・・」
でも
思い返してみると、
それまでも頭の片隅に疑念がよぎることはありました
「どうして化粧品フリークの人に、素肌が綺麗な人がいないんだろう」
「経済的に豊かになっている国の女性たちの肌が、どんどん汚くなっていくのはどうしてだろう」
(ある程度豊かな人々が泊まる外資のホテルに勤めていると、今どの国がバブっているのかが、文字通り肌で感じられます)
そういう方々は、勧められるがままに躊躇なく10万円以上のお化粧品を買われていきました
そんな折、ある女優さんの一言に、雷に打たれたような衝撃を受けます
若くして某F1レーサーとご結婚されヨーロッパに移り住まれた方で、お仕事で帰国されるたびに、施術をさせていただいていました
初めて担当させていただいたときに、こんがり焼けた彼女の肌があまりに美しく、
「どうしてそんなにお肌がお綺麗なんですか?」
と、ド素人のような質問をしてしまったことがあります(笑)
吸い込まれそうなほどの大きな瞳をキラキラ輝かせ、彼女は
「ストレスが全くないからかしら」
ふふっと微笑みながら仰いました
「(え、全く?!それはすごい・・でもそうじゃなくって!!)普段はどのようなケアをなさっていますか?」
「わたし、本当に何もしないのよ、日焼け止めも塗らないし・・・」
(ひ・ひ・日焼け止めを塗らないーーー?!?!)
わたしは卒倒しそうになりました
先述したように、紫外線に素肌をさらすなんてことは、当時のわたしにとって自殺行為に他ならなかったからです
それでも彼女のお風呂上がりの素肌にシミや目立ったシワは見受けられませんでした
「日本は湿度が高いから、何かつけるのも忘れちゃうくらい(笑)」
今までの常識がガラガラと音を立てて崩れ落ちるような感覚におそわれ(笑)、そこからわたしは脱化粧品に関する本を読み漁ります
これらの本には一様に
・化粧品に含まれる界面活性剤や防腐剤などの化学物質が全ての肌トラブルの元になる
・化粧品をやめることで肌が持つ本来の保湿機能、バリア機能、代謝機能を向上させる
・「つけない・こすらない・洗いすぎない」ケアで、素肌はどんどん綺麗になっていく
ということが書かれています
北里研究所では昔から提唱されていたそうですが、この”肌断食”というワードのインパクトで注目を集めた方法です
化粧品で綺麗になれなかったわたしは、藁をもつかむ思いでこの”肌断食(脱化粧品)”をはじめました
どの本にも「クレンジングに含まれる界面活性剤が一番良くない」ことが書かれていたので、
メイクをする必要がない、次男の育児休暇中にスタートしました
徐々に減らしていく方法もありますが、わたしはやると決めたら試さずにはいられない性格なので、
自己人体実験を兼ねて、全ての化粧品を一気にやめました
そう、これがわたしの大きな「改革」です、
結論から言うと、この方法を続けて約2年半経ったいま、
一切の化粧品がなくても肌は自分で潤い、トラブルもほとんど起きず、
もっと言うと、皮脂分泌が整ったことで毛穴は引き締まり、新陳代謝が正常化したことでシミも薄くなりました
(当社比ですョ^^)
美白化粧品も日焼け止めも全て断捨離したにもかかわらず、です
そうなるとファンデーションも”絶対に必要なもの”ではなくなり、化粧品で溢れていた洗面台はとてもすっきりしました
本当に「今まで何だったの?!」状態です
ここに至るまでに、化粧品に甘やかされ続けたわたしの肌は「何かつけてクレーー!!」と真っ赤に炎症したり、皮がむけたりとそれなりに紆余曲折はあったわけですが、
そんな時はこれらの本を読んで自分を納得させ、バオバブオイルのサポートを得ながら続けてきました
サロンにお越し下さる方やオイルをご購入される方にはなるべく分かりやすく、わたしの言葉で、
この肌断食のロジックや方法をお伝えさせていただいています^^
肌の表面につけるものでなく、心の状態、腸の状態が皮膚の状態を決定します
今になって、やっと件の女優さんの言葉の真髄が理解できるようになりました
「やめる=解放される」って、気持ちいいですよ♡
この肌断食をきっかけにやめたその他諸々の事は、またいつかじっくり書きたいと思いま〜す!