小さな子どものスキンケア

先日、豊受クリニックの高野先生の講演会「アレルギーと腸内環境」に行ってきました

「腸内フローラ」という言葉が市民権を得て久しいですが、腸内の細菌たちとアレルギーがどのように関係しているのかを

わかりやすく、高野先生らしい優しい言葉で教えてくださいました

生後10ヶ月で大筋決まってしまう腸内の常在菌のバランスを良い状態に保つために、お母さんができること、普段から気をつけたいことは記事の最後に・・・

最近バオバブオイルのメールカウンセリングで「バオバブオイルは子どもの肌の乾燥や湿疹に使えますか」というご質問をよくいただきますが、その度に

「もちろんお使いいただけますが、赤ちゃんやお子さんには必要ありません!!」

と語気強めにお伝えしています(笑)

小さな子どもには、ほとんどの場合、本当に何も必要ないのです!!!

お子さんの乾燥肌や湿疹やアトピーに悩まれる気持ちは痛いほどにわかります

でもそう断言できるのは、わたしも次男のひどい乳児湿疹を通して、子どもの治癒力と排出力の凄さを目の当たりにしたからです

長男のときには経験しなかった乳児湿疹が次男の生後2ヶ月の頃から少しずつ出だして

eczema

あれよあれよという間に4ヶ月目にはここまでひどくなりました

eczema2

あんなに気にしていたのに、妊娠中の食べものが良くなかったんだ・・・とかなり落ち込みました

最初にかかった小児皮膚科では

「乳児湿疹は珍しいことではないけれど、痒いのはかわいそうですから、ステロイド入りのやさしい軟膏を出しておきますね」

と塗り薬を処方されました

長男も薬を使わずに育ててきたので、はじめはステロイド入りの塗り薬を使うことに抵抗があり使わずに様子を見ていました

でもあまりのただれと、夫や母や電車で隣に座ったオバちゃんの

「かわいそうだから薬を塗って治してあげて」

「あらぁ、カユカユでかわいそうねぇ」

という言葉にいちいち反応して、さらに落ち込んでいました

かゆみを抑えてあげないのは「かわいそう」だけど、抑えた症状が別の形で出てきたら、もっと「かわいそう」なんじゃないかな・・・

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(あぁ、今でもこの写真見ると胸がぎゅっとなるわ・・・)

そんな葛藤をしている間にも日に日に湿疹はひどくなっていき、真夜中に顔を掻きむしって血だらけになっている次男を見て、

「わたしは何てかわいそうな事をしてるんだろう、薬を塗らないのはわたしの単なるエゴだ・・・」

と、ふと思ったのです

意を決してステロイド軟膏をつけると、驚いたことに次の晩にはだいぶ落ち着いていました

ホッとした反面、「皮膚から排出するはずの毒素はどこにいっちゃうんだろう・・・」という疑問が湧いてきました

不安を払拭したくてネットサーフィンをしていると、自宅から程近い池尻クリニック(現・豊受クリニック)にできるだけ薬に頼らない治療をしている先生がいる、ということをいくつかのブログで知り、早速予約をして行ってきました

それが高野先生との出会いでした

高野先生は、

・乳児湿疹はお母さんの胎盤を通して送られた、赤ちゃんにとって「要らないもの」の解毒

・新生児期、乳児期はその解毒力が半端ないので、余計なことはせずとにかく出させてあげる

・余計なこと(症状を抑える薬を塗ったり服用すること)をすると別の場所に疾患が出る恐れがある

・湿疹だけでなく、汗・目やに・鼻水・咳・熱・嘔吐・下痢・尿・・・出るものはすべて止めてはいけない

・掻くことも血行を良くして排出を促す行為の一つなので、血が滲んだとしても好きなだけ掻かせてあげる

・ただ一つ母親ができることは、母乳の質を良くすることなので、食品添加物や小麦や糖の摂取に気をつける

ということを、丁寧に時間をかけて教えてくれました

そしてとても衝撃的だったのは、

・皮膚の常在菌が治癒に一役買うため、子どもには石鹸(ボディソープやシャンプー含め)すらも必要ない

ということでした

先に行った小児皮膚科では患部を石鹸で良く洗うように言われたのですが、このころ自分自身にも脱化粧品を始めたころだったので、

高野先生の理論の方がすっと納得できました

頭ではわかっていても、いざ自分の子が苦しんでいる姿を見ると、冷静ではいられないものです

そんなとき専門家の先生の「大丈夫」という言葉は、わたしにとっての安定剤のようでした

周りの人の「かわいそう」に押しつぶされそうになっていたわたしは、本当に高野先生の言葉に救われました

その後も完全に治癒に向かうまでは、何度か励ましてもらいに高野先生のところに通ったのは、ここだけの話です(笑)

そして7か月の頃にはこんなに落ち着いて、

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9か月頃には完治しました

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そして有難いことに現在は何のトラブルもアレルギーもなく、もうすぐ3歳を迎えます

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その後もいまに至るまで、長男も次男も石鹸やボディソープやシャンプーをほとんど使っていません

もちろん乳液やオイルなどの保湿剤も^^

たくさん身体を動かしてゆっくり入浴して、自浄作用の高い汗をたーっぷりかかせてシャワーで流しておしまいです

(なんてラク・・・)

体温より少し高めのお湯に浸かることで、汚れや皮脂はほどよくキレイに落ちます

長男はシャンプーを使っていた頃の方が、夕方になると頭皮の皮脂がにおっていました

肌のバリア機能を取り去らないので、乾燥もしなければよだれや食べ物のかぶれも一切ありません

絶対使わない!と決めているわけではなく、「使わなくていっか」てなゆるい感じです

思春期になる頃にはきっと自分で勝手に使いだすでしょうから、それまではしばらくラクチンを取らせてもらいます(笑)

その代わり、免疫の要である腸内フローラ(腸内細菌たち)を常にベストな状態に保つために、

生きた発酵食品と食物繊維を毎日の食事に取り入れる(菌ちゃんの大好物)

市販のお菓子は週末だけ(菌ちゃんは精製された単糖類や二糖類がお嫌い)

出来合いの加工食品は食べさせない(合成保存料で菌ちゃんが衰弱する)

土や動物にたくさん触れさせ、除菌はしない(多様な菌ちゃんを共生させる)

そんな簡単だけど彼らのおなかの菌ちゃんが喜ぶことにフォーカスして日々を過ごしています

この次男の乳児湿疹を通して再確認したこと、それは

「子どもの治癒力なめたらあかん

大人同様、いやそれ以上に外からのケアよりも中(おなか)からのケアで、子どもたちのどんな肌トラブルも乗り越えられる、と信じています✨

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