モロッコ奇跡のオイル

今年4月に訪れたモロッコ旅行で、
あるオイルとの出逢いがありました

それがこちら、Prickly Pear Seed Oil
ウチワサボテンの種子から採れるオイルです

モロッコといえば、ハーブやナチュラルメディスンの宝庫

ダマスクローズ
の世界四大産地のひとつであり、
モロッコ南部でしか採取できないビタミンE が豊富なアルガンオイルや、
アトラス山脈の一部でしか採掘されないガスールなど
日本でもモロッコの豊富なビューティリソースは
広く知られていると思います

砂漠の国でありながら、
肥沃な大地の恵みが様々な形で人々の生活に根付いている国なのです

奇跡のようなできごとが重なって出逢えた素晴らしいオイルについて、
今日はご紹介したいと思います

マラケシュでモロカンワインと生演奏のグナワを求めて
マラケシュのメディナ内にあるレストランに行った時のこと

オリーブとクスクスとモロッカンワインを堪能していた時に
「お肌綺麗ね」
と女性が真隣に座って話しかけてきました

モロッコでアジア人女性の一人旅はめずらしいようで
本当によく声をかけられます

カジュアルなカフタンを着たその女性はオーナーさんでした
「ありがとう」
と言うと、
わたしの肌を触ってみろ、
と自分の頬を指差して顔を近づけてきます

見るからに瑞々しく潤いに満ちたその肌は、
触ってみると弾力もしっかりあって
「すごい!ノーサージェリー?」
と冗談で聞くと
「絶対そんなことしないわ」
と言うとお店の奥に行き、ニコニコしながら戻ってくると
画像
これをテーブルに置きました

「アルガンオイル?」
「la (No), これはBarbary fig Oilよ」

なんだなんだ
と思ってGoogleで調べると、ウチワサボテンの種から採れるオイル!
ではありませんか!
Prickly Pear Seed OilまたはBarbary fig Oilの名で、
近年のモロッコの新しい産業としてヨーロッパへの輸出量が年々増えているという記事を見つけました

手に1ドロップ取らせてもらうと、オイルとは思えないほどさらっとしたテクスチャー
「アルガンオイルよりもたくさんのビタミンが入ってて、観光客に人気なのよ」
と教えてくれました

「モロッコの女性もこれを使ってケアをしてるの?」
「このオイルはモロッコでは高級品だから、地元の人はあまり使わないの」

モロッコではレストランもハマムも、
ローカル用とツーリスト用がしっかりと分かれています

後日、新市街でPrickly Pear Seed Oilを探していて、納得しました
わずか10mlで400-500MAD
日本円でおおよそ4000-5000円!
これはツーリスト用の商品だということがわかります

興味津々で質問を繰り返していると
「良かったら使ってみる?」
と、なんとオーナーさんがくださいました
なんという太っ腹(涙)

とても氣の良いその女性とWhatsappを交換し、
なんだかすごい秘宝をいただいてしまったような気がして、
演奏中のグナワもそっちのけで急いでリヤドに戻ってきました

マラケシュの砂埃を落とすためにバスタブに湯を張り
バスルームにオイルを持ち込んで
足を伸ばしてゆっくりと浸かりました
皮膚温が上がってきたところで秘宝オイルを手に取り、お肌にじっくり浸透させます

やっぱり水のようにスッと入っていく使用感が初めての感覚で、
炭酸化粧水を何度もなんども重ね付けしたようなくすみの抜け感と水っぽい潤い感に
「これはすごい!」と直感で感じました

カラカラに乾いているはずのモロッコで、
連日使えば使うほど、潤いに満ちていくのがわかります


この後、素晴らしい出逢いがあることを、この時はまだ知りませんでした…

続く(笑)

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