シミの本当の原因は!?
お盆休みが終わり、日常生活に戻っている方も多いでしょうか
先週、わたしは息子のクラスメイトの仲良しくんとそのお母さんたちで沖縄に行ってきました
長らく勤めた会社を辞めて 独立して2年目ですが、お盆にお休みが取れること、
いまだに夢のようです(笑)
5日間見事に晴れてくれて、真っ青な空と海にどっぷり浸かり、灼熱の太陽の光を浴びてきました!
「紫外線が・・・」と日陰に隠れてばかりだった20代、本当にもったいないことをしたなと思うほど
心身ともに良いバランスを取り戻しました
日があいてしまいましたが、前回「日焼け止めをやめた話」を書いたら、たくさんの質問や反響をいただき、
わたしと同じく日焼け止めを「できれば塗りたくない」と思っている人が多くいることがわかりました
間違ったことを伝えちゃいけない、文献や資料も明確にしなきゃいけない、、!
といろいろ読み漁っていましたが、詰め込めば詰め込むほど
わたし自身の感覚は薄れていき、誰の言葉かわからなくなってしまう
そうしてなんだかブログから遠ざかっていました
でもここはわたしがわたしの言葉を使って伝える場なので、わたしの経験と感覚から確信したことを主に書いていきます^^
さて、本題の「シミの本当の原因」を考えていくときに
日焼けをすることとシミができるのは必ずしもイコールではないということ
をまず念頭に置かなければいけません
子どもの肌を思い出してください
夏に真っ黒に日焼けをしても秋口にはきれいに元の肌色に戻り、シミも残りません
それには何が重要かというと
①角質の代謝(生まれ変わり)を正常にすること
顔でも部位によって違いはありますが、一定の日数を経た皮フの細胞は垢(あか)として剥がれ落ちます
そして表層の角質が1つ剥がれ落ちることで、それがシグナルとなって基底層で新しい肌細胞が1つ生まれます
古い角質が剥がれ落ちてはじめて、新しい肌細胞が作り出されるのです(※)
その剥離(はくり)の妨げになる2つの事、それが
・睡眠不足
・肌に乗っているクリーム
です
新しい肌細胞を生成し、傷ついた細胞を修復する成長ホルモンが出る就寝後1−2時間に深い眠りにつくために、遅くとも日付が変わる前にベッドに入りたいものです
脳を覚醒させるブルーライト(パソコン・スマホ)、就寝前の飲酒は厳禁です
同じ時間だけ眠っているのに睡眠の質が低下してはもったいないですもんね!
耳や頭皮をやさしく揉みほぐして、神経を鎮めて眠りにつきましょう
クリームなどの肌表面に膜を作る保湿剤は それがどんな基材からできているかが重要で、使うものによっては
古い角質が空気に触れて乾燥してはじめて垢となって剥がれ落ちる
このプロセスを阻害します
剥がれ落ちるはずの古い角質が表面にとどまれば、肌がくすむのは当然です
そして黒色化した細胞(シミ)もいつまでも肌の組織の中にとどまることになってしまいます
眠っている間は特に、まっさらな肌でいることが正解で、自然なリズムでの代謝を促す唯一の方法だと思っています
夜だけでも肌断食をすすめるのはこういった理由からです
では、ピーリングやスクラブでの「角質ケア」はどうでしょうか
サリチル酸やグリコール酸での皮フのタンパク質を「溶かす」ピーリングは、
直後のむきたての卵のようなツルっとした肌にする「ハレの日」のためのもの
垢として成熟しきっていないうちに剥がしてしまえば、若い肌細胞が顔を出し、この上なく透明感のある肌に「見える」のは当然です
でもそれを日常的に繰り返していると、肌の自己防衛本能でいつまた強制的に剥がされるか分からないため、コートを羽織るかのように角質を厚くします
ピーリングを含むフェイシャルトリートメントを継続的に行っている人が、何もしないとごわごわと硬い肌の質感になるのはそのためです
また、スクラブやゴマージュやダイヤモンドピールなどの物理的な刺激で角質をこすり落とそうとするのは言語道断で、百害あって一利なしだと思っています
「こする行為」にはメラノサイトも反応し、真皮層を守るために表皮の一番奥(基底層)でメラニン色素を出すからです
そしてこういう薬液や化粧品に含まれる防腐剤が肌の常在菌を一掃してしまうことが実は何よりも恐ろしいこと
常在菌は汗や皮脂を食べて自前の保湿因子を作り出しているのですが、
この天然の保湿剤は、どんなに高級な美容液でも代用できないような、絶妙なバランスのセラミドやアミノ酸により組成されています
自然の采配はいつもパーフェクトだなぁとため息が出ます
そしてもう一つは・・・
②メラノサイトをできる限り刺激しないこと
上でもお伝えしたように、「こする行為」はクレンジングであれスクラブであれタオルであれ、メラノサイトを刺激します
メラノサイトとは、基底層と毛母に分布する、シミの元を作る細胞です
その他にも下記のような内的・外的な刺激から肌を守るために、色素細胞(シミ)を作り続けてしまうことがあります
砂糖・小麦(在来のものではなく遺伝子操作されたもの)・白米・もち米などの糖の過剰摂取
薬・農薬・酸化した油・トランスファットなどの不自然な油
摩擦・パッティング・強いシャワーの水圧などの過度で継続的な皮フへの刺激
酸化した植物オイル・肌に残る合成ポリマー・合成界面活性剤とそれによって皮フの奥へ透過してきた成分
強いストレスを受けることで分泌される副腎皮質刺激ホルモン
ピルや女性ホルモンに影響を与えるイソフラボンやプエラリアなどのサプリメント
アルコールの過剰摂取・タバコ
これらによって、シミを作るメラノサイトのスイッチが常にONになり、紫外線を浴びなくともシミの原因であるメラニン色素が生成されてしまいます
紫外線は一切浴びていなかったのに、パン依存でピルを服用して過度なスキンケアをしていたわたしは、今よりもずっと濃いシミがありましたわ・・・(苦笑)
強い紫外線はもちろん浴び続ければ、肌はこんがり焼けますが、これらを避けて、肌が正常に生まれ変わる土壌を作ってあげれば
シミとして残ることを防げるのでは、とわたしも年中素肌にバオバブオイルで実験中です
日焼け止めはシーンを選んで賢く使い、日差しを気持ち良く浴びてもシミに変換しない、しなやかな肌を作って行きましょうね♡
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【参考】
(※)宇津木龍一『肌の悩みが全て消えるたった1つの方法』青春出版社(2012年)