あまくない砂糖の話
久しぶりの投稿になってしまいました!
少し前に立て続けに観た砂糖にまつわるドキュメンタリー映画、ずっとブログに書こうと思いながら
諸々の新しいお仕事に時間を割いていました
もう少し整ったらこちらでご報告します♡
『あまくない砂糖の話』
この映画の主人公で 監督でもあるオーストラリア人男性のガモー監督が、
1日にスプーン40杯分の砂糖を60日間摂取し続けるとどうなるか
を自らを実験台にして記録したドキュメンタリー映画です
スプーン40杯分というのはオーストラリアでは平均的な摂取量だそうです
凄い量ですよね・・・
ちなみに日本人の1日の平均砂糖摂取量はスプーン20杯分
それでも案外多いと感じませんか?
実験中はジャンクなものは一切摂らず、低脂肪で「ヘルシー」とされるヨーグルトやスムージー、シリアルに含まれる砂糖を摂取し、
エクササイズも今まで通りに続けるというのがルール
ガモー監督が これまで野菜や動物性たんぱく質から摂っていた2300キロカロリーとほぼ同じエネルギーを
糖質由来の食品から摂ることになります
始まってすぐに まず肝臓の数値に異常が出ます
中性脂肪が増えて脂肪肝になり、早い段階で「危険」な状態だと医師から忠告を受けます
顔色はくすみ、眉間には深いシワ、そして吹き出物
肝臓を極度にオーバーワークさせた顔に変わっていきます
血糖値の急上昇と急下降を繰り返し、インスリンの分泌に異常が見られ、糖尿病の初期症状が出始めます
ネタバレになってしまいますが、いちばんの変化は、彼の精神状態です
甘いものをとった直後の躁(そう)状態から、血中の糖が切れた時の鬱(うつ)状態の落差は、日に日に激しくなっていきます
空腹時にはやる気が起きず ひどく落ち込み、甘いものを見るともっと食べたくなって、食べるとハイになるけれどすぐにまた落ちるという
中毒状態に陥ります
例えば毎日清涼飲料水や炭酸飲料、アメやガムを口にしている子どもがいて、
これらの反応が体内で起こった場合に、無気力、キレやすさ、集中力のなさがあらわれても仕方ないことですよね
大人でも抗えないのですから・・・
衝撃だったのが、アメリカのケンタッキー州のある少年のエピソード
彼はマウンテンデューを幼い頃から飲み続け、彼の歯はこの有り様
虫歯だらけで、すでに治療が不可能なため、すべての歯を抜くことを決意します
が、過剰に摂取している砂糖の影響で麻酔が全く効かず、あまりの痛みに抜歯すら断念せざるをえなくなります
痛みに悶える彼を見て涙ぐむ母親が出てきますが、なんというか同情の余地もありません・・・
こんな思いをしたにもかかわらず、彼は「マウンテンデューはこれからも飲み続ける」と言い放ちます
マウンテンデューは1.25リットルのボトルにスプーン37杯分(!)の砂糖
カフェインは同じ量のコカ・コーラの4割増し
これはコカインやニコチンよりも高い中毒性を持ちます
そう、この「中毒性」をもたらすために、食品企業は心血を注ぎます
新商品を開発する際には甘味料のレベルを50以上の段階に分け、3000人を対象とした試飲テストを行い、
一番美味しいと感じるBliss Point(至福点)を割り出すそうです
依存性の高いこの至福点さえおさえておけば、新商品は飛ぶように売れるのだとか
そんな飲み物をアメリカの最貧地区では、親から哺乳瓶で与えられる子どももいるそうです
わたしはこのDVDを即注文し、母に渡しました(笑)
我が家では〈市販されてる甘いもの〉は週末だけ、と伝えているにもかかわらず、遊びに来るたびに手土産のお菓子を持ってくる母
甘いものを与えることが一種の愛情表現だと思っている母とは、何度か言い合いになったりもしました(苦笑)
可愛い孫たちに甘くて美味しいおやつを食べさせたいんですよね
そんなババ心もわかります
でも甘くて美味しいおやつの類は食べれば食べるほど依存度が増して 子供たち自身がツライ思いをする、ということは理解して欲しかったんです
これを観た母の手土産はその後、スムージーや干しいもなどの砂糖が添加されていないものになりました^^v
「甘いものは常用するものじゃなく こころの贅沢品なんだ」と母自身の意識も変わるといいな、と思います
もう一つの映画は『シュガーブルース』
チェコの女性監督が20代で妊娠糖尿病を発症したことがきっかけで砂糖立ちに目覚めるドキュメンタリー映画です
チェコは砂糖輸出大国だそうで、人々の食事の粗悪さ、砂糖の摂取量にビックリ・・・
最初に登場する32歳のアンドレア監督の老けっぷりにさらにビックリ・・・
妊娠前から砂糖漬けだったために、上の二人のお子さんは先天性の小耳症だと診断されます
3人目の子の妊娠中に食事の改善を試みて、加工食品を排除し、おやつも自然の甘味料を使った手作りのものにしたりと努力を続けて、彼女自身の顔色もどんどん若返っていきます
砂糖の過剰摂取が でここまでシワやシミやたるみという見た目のエイジングをもたらすのか・・・!
頭ではわかっていたけれど、彼女の変貌を遂げる様子を見て、改めて砂糖が肌にもたらす「糖化」の害を再認識
百聞は一見にしかず、です
・子どもがいつも無気力、キレやすい、集中力がない
・ちょっとしたことで不安におそわれて 心が折れそうになる
・甘いものを与えすぎるジジ・ババ・パパに砂糖の害を伝えたい
・せっせとアンチエイジング化粧品を使っていても効果が出ない
・年々増えていくお腹の脂肪が取れないロジックを理解したい
・妊活や妊娠を機に 砂糖が胎児や乳幼児に与える害を知りたい
そんな人は家族みんなでこれらのDVDを是非♫